それではさっそく、模様を描いてみましょう。
今回は模様を描く上で一番の基本となる、線の描き方に慣れるための実践ワークをお伝えします。
前回、模様の描き方は法則性と自由性で分けられるという話をしました。
しかしその話にいく前に、まずは基本中の基本である線を描くということ、についてお話ししようと思います。
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世界には色んな模様がありますが、やはり模様の基本は線です。
模様画は線画という側面もあり、線をマスターすれば、自ずと描きたい模様も描きやすくなります。
普段から絵を描いている方なら抵抗はないと思いますが、絵を描くことがあまりない方は、細かい法則などの話の前にまずは線を描くというところから慣れて言って欲しいと思います。
ひとまず、紙とペンのご準備を。
描き始めるには、紙やペンなど模様を描くためのツール(道具)が必要ですね。
紙とペン(できればシャーペン)、ひとまずこちらをご準備ください。
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ひとまず、とつけたのは、今後色んな模様を描きたくなったら、さすがに紙とペンだけでは物足りなくなります。
ではどんなツールが必要なのか一つずつ説明を……と、考えておりましたが。
意外と自分が使っているツールが多く、全てを説明するとけっこうな情報量になりそうなので今回は描く物と描ける物があれば大丈夫です。
ツールについてはまた別記事でお伝えしようと思います。
紙と好きな筆記具をご用意の上、ご覧ください。
超基本!直線を描くということ。
それでは早速!と、その前に、、もし今近くにあれば以下の物もご用意ください。
- 定規(直定規、三角定規、直尺など)
- 消しゴム(シャーペンであれば)
- グリッドノート(方眼罫ノート)
上記のうち、今回は定規だけでも大丈夫です。
まずは描くことに慣れるだけなので、長さなど気にせず普通の定規で問題ありません。
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一般的に、真っ直ぐな直線を引く時には定規を使用すると思います。
模様を描く時もそれと変わらず、直線をきれいに描くなら迷わず定規を使用します。
ワーク1:定規を使って直線を描く
では、紙に自由に定規で線を描いてみましょう。
並んで引いたり、重ねてみたり、簡単な図形を適当に書いてみたり、とにかく自由に描きましょう。
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本当に自由に描くと、それだけで何かの柄に見えてきませんか?
直線はそれだけで模様のアイデアになることもあるくらい、模様制作においては非常に重要なモノです。
例えばこちら、私の2021年の作品です。
![](https://mkstgallery.com/wp-content/uploads/2022/08/Quadruple.jpg)
これはAdobe Illustratorで描きましたが、直線の組み合わせをメインにして描きました。
曲線や図形も使い、線対称を利用し模様画として描いています。
直線をマスターすれば、それだけで模様を作りやすくなります。
フリーハンドでまっすぐ上手に描けなきゃだめ!ということはないので、まずは定規で描くことに慣れていって欲しいです。
ワーク2:消しゴムを使って線にアレンジを加える
ここでもし鉛筆やシャーペンを使って描いていたら、線を引いて重なっている部分に適当にシャッと消しゴムをかけてみてください。
できれば角が尖った消しゴムがいいですね。
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これでまた、線が分割され違った印象になりました。
こんな感じでなんでもやってみて、線だけで描くという感覚を掴んでみてください。
十分に描いたかな、というくらいまで描けたら、次はフリーハンドでも描いてみようと思います。
上手く描けるようにならなくても大丈夫ですが、やはり描く作業に慣れるためにはフリーハンドでも描くことを試してみてください。
曲線は、描きまくれば慣れてくる。
定規とは違い、フリーハンドでまっすぐな線を描くことは結構難しいと思います。
私もいまだにフリーハンドでの直線は得意ではありません。
でも模様は描けますのでご安心ください。では、やってみましょう。
ワーク3:フリーハンドで色んな線を描く
フリーハンドならではの自由さで、まっすぐの直線に拘らず色んな線を描いてみてください。
丸などの図形も書いてみたり、色々試してください。
ぐちゃぐちゃでも良いですし、線の組み合わせも良いですね。
線だけの可能性を探ってみる感じで、色々描いてみましょう。
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ワーク4:利き手によって描きやすいと感じる曲線をたくさん描く
色々描いてみると、右利きの人は右上がりや右下がりの線、左利きの人は左上がりや左下がりの線が描きやすいと感じるかと思います。
ただこれは個人差があり、あくまでも目安となります。ご自身の描きやすいと感じる線を何度も描いて探してみてください!
利き手に合わせて描きやすいと感じる曲線を描きまくると、次第に曲線を描くことに慣れていきます。
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ここで左右両方をマスターしなければいけないのかというと、そうでもありません。
私は右上がり・右下がり系の曲線が得意で、左上がりなどはフリーハンドで直接描くことはあまりありません。
ではどうしているのか?というと、右上がりなどの描き易い方で描いた線をトレーシングペーパーに写し反転させて転写しているのです。
このやり方は後々説明いたしますので、今は得意だと思う描き方でどんどん描いてみてください。
グリッドノートを使った描き方。
ここで、グリッドノートがあれば使ってみましょう。
ワーク5:グリッドノートを活用して様々な線を描く
点と点をつなぐように、グリッドノートのマス目をうまく使います。
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ここでは左右対称の線を描くので、目安となる点を描きました。
それを下の画像のように繋いでいきます。
そのとき多少、曲線を同じように左右対称で描く必要はありますが、そうすると下の画像のように一定感覚の曲線を描くことができます。
コツとしては、方眼の角と角を線で繋いでいく感じです。
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なんだか数学の関数グラフにも似てますね。
あれも確かマス目を使って描いていたような…遠い昔の記憶です。笑
こんな感じでグリッドノートはマス目を使った曲線を生み出せます。
また対称性にこだわらなければ、変化に富んだ線も描けます。
マス目をジグザクになぞったり、マス目の角を定規で繋いだり、色々試してみてください。
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慣れてきたら曲線も点に頼らず描けるようになっていきますので、今の段階ではグリッドノートを最大限使って色々描いてみましょう。
そうやって繋いだ線は自然と何かの図形になったり形を作ることができるので、ちょうど良い練習ノートになるかと思います。
今後、グリッドノートで描く模様の実践ワークも予定しています。
安く入手できますのでぜひご用意いただければと思います!
まとめ。
今回は模様を描く初めての実践ワークということで、基本中の基本である「線の描き方」に慣れてもらいました。
暇な時など、紙とペンが近くにあればぜひいつでも線を描いてみてください。
手が動くままでも良いし、何かを想像しながら描いても良いですし。
要するに、文字を描くことと同じで描けば描くほど線の描き方を手が覚えていき、慣れていきます。
線を描く回数を増やし、まっさらな白い紙でも描くことに慣れてきたら、次からようやく模様を本格的に描いてみようと思います!