それでは早速、模様を描いてみよう!と言いたいところですがまず、どこからどう描き始めるかなんとなく想像はつくでしょうか?

まずは形を考えるのか、構図から考えるのか、パーツとなる絵はイラストなのか、抽象的なデザインなのか、、。
というか、描きたい模様がどんなものかによりますよね。
模様と一言で言っても、様々なテイスト・用途・目的があります。
どんなものが描きたいか、どういった用途で使うものを描けるようになりたいかなど、細かいことはまだぼんやりしてても構いません。
というか、むしろその方がいいかもしれません。
ここではまず、模様の描き方をお伝えする前にざっくりどんな流れでどんなことをお伝えするか、説明いたします。
模様を習得するための2つの方法
まず大きく分けて、模様制作には2つの対照的な習得方法があります。
私が考えたものなのでそれしかないわけではないですが、ここではわかりやすくするためにあえて2つにしてみました。
法則性が重要な理由。
まず、「法則性」についてですが以前にも少し触れましたが、模様制作には一般的な世界共通の法則があります。
それらは主に、繰り返しパターンにおける法則です。
これを知っておけば、無限に作れるように見える模様も決まった数の法則性に当てはめて考えることができるという、とてもすっきりとした内容となっています。
ですので、どこから描き始めれば良いのか…と悩むこともなくなり、絵画でいうデッサンのように基礎を抑えておくという意味で非常に有益です。

ある程度の基礎がなければ、ただ思いつきのまま作り続けることになりますので、結局私はそれで大量のアイデアだけが今でもクロッキー帳に眠り続けています。汗
そのため基礎はまず法則性、と覚えておいてください。
自由に学ぶことのメリット。
そして次に「自由性」の、真似して描いて学ぶという方法。
これは言わずもがな、私が20数年前から一人でやり続けている独学の方法です。
世界中にある様々な模様を見て真似して描きまくり、描くことに慣れてきたら自分だけのオリジナルの創作模様を作る。
はっきり言ってこれをしていなければ(先に法則性を学んでいたら)たぶん私は今、模様絵画などのアート作品は制作していないと思います。

模様の基本を全く知らない状態でスタートし、模様をデザインや装飾ではなく、絵(アート)と捉える所から少しズレていたので、そう言った感覚はその後の制作活動に良い影響を与えたとも感じています。
装飾としての模様ではなく、一人の人間のアイデンティティなどを表現する一つの芸術的手法になったという感じにです。
それが世の中でアート作品として認められるかどうかはさておき、服飾や建造物やタトゥーでもない、単なる絵画としての模様画を作り出す事ができるようになったのは、間違いなく始めの取っ掛かりが自由に学べたことに由来しています。
ですが当然、”自由に描きたい”という方ばかりではないと思うので、法則性のやり方と並行して私が行っていた独自の習得方法も合わせて発信していこうと思います。
当ブログでは”模様制作の法則”といったようなカテゴリを作り、そこでその法則性に関する記事を載せていく予定です。
それに加えて、発想面での話も含めた私なりの独学での模様画の制作技術もお伝えしていきます。
どちらもカテゴリで分けていこうと思いますので、ご自身のペースで好きなように参考にしていただけるのが一番良いのかな、と考えています。
色んな種類のある模様。その中で…
そして最後に、私が伝えようとしている「模様」についてです。
最初に記載したように「模様」と一言で言っても様々あるのですが、単刀直入にイラスト要素の強い模様は当ブログでは取り扱わないということをお伝えしておきます。
どういうものかというと、手芸屋さんで売っているような可愛らしいキャラクターの生地や、もしくはアロハシャツのようなハイビスカスやパイナップル柄が分かりやすいと思います。

それらは、動物や植物・食べ物やキャラクターなど誰が見てもそれが何なのか一発でわかるような、具体的なイラストが描かれていますよね。
繰り返し同じイラストが続いているデザインですので、それらも「パターンデザイン」と呼ばれています。
布地にプリントされているものはpattern(パターン)と呼ばれ、日本語に直訳すると「模様」となります。
しかし当ブログでは申し訳ないですが、取り扱いません。
なぜならそれらはイラスト要素が強いため、「模様」の描き方というよりイラストの描き方の説明になってしまうからです。
そして何より、抽象的な柄の方が「模様」を作る上でのコツを掴みやすいからです。
では、具体的にどんな模様?ということですが。
私が描き方をお伝えしたい「模様」というのは民族文様や伝統的な模様のようにある特定のもの※動物や食べ物など、名称があり誰もが共通認識をもてるものを線と面を用いて”抽象表現”しているもの、もしくは図形を使って描く”幾何学模様”などです。

と言ってもピンとこない方もいるかもしれませんので、ひとまず、具体的なイラストではなく抽象的な柄のことと捉えていただければと思います。
とはいえ昨今、様々な「模様」があり線引きが難しいものも非常にたくさんあります。
しかも最終的には、イラスト系の柄でもパターンとして制作されていれば、全ては模様制作の法則に当てはまるのですが、今はとりあえず抽象的な柄、とだけ思っていてください。
話を進めていけば、なんとなく言ってる意味がわかっていただけると思いますので、今は”ふーん”くらいに思って読んでいただければ大丈夫です。
まとめ!
長くなってしまいましたが、この記事をまとめるとこのような内容となります。
これらのことを、頭の片隅に置いてもらえたらありがたいです。
それでは次回からは、実践の準備に取り掛かりたいと思います!