
久しぶりの投稿となりました!
最後の投稿から早2ヶ月ほど経ってしまいましたが、何をしていたかというというとデザインフェスタvol.58への出展が決まっていたので、その準備と後片付けに追われていました。

これまで3・4回ほどデザフェスには出展していますが、今回初めて立体系のグッズを作って販売した事もあり、今までとは違う手応えを得ることができました。
しかしまた、反省点も多々あり…。
今回は備忘録として、2023年11月11日(土)のデザフェスvol.58への出展準備から当日までを、サクッとまとめてお話しします。
イベント出展で大事なことは計画性。
今回一年ぶりのデザフェス出展でしたが、先にも書いたように初めて立体系のグッズを制作し販売しました。

パジコ社のハードカルモという粘土をこね、着色もアクリル絵の具で自ら行い、目も樹脂粘土とレジンで作りました。
ボールチェーンと金具以外は全て、一から手作業で作り上げた渾身のグッズです。
絵が売れない時期に、カプセルトイやソフビといった立体雑貨に強い興味を持つようになり、”自分も立体グッズを作ってみたい!”という勢いだけでデザフェスの出展を決めました。
そこから残り2ヶ月くらいは本当に誰とも会わずに、毎日家にこもって作業をしていました。
準備は楽しかったから良かったものの、今思うとかなり無謀だったと感じます。笑
デザフェス以外にも対面での販売イベントは何度か出ていたので要領は把握していましたが、慣れていてもやはり計画性は重要です。
今回、総括して無謀だったと感じた最大の理由は、販売するグッズを用意していないのに出展を決めたことです…!
販売する商品だけが準備ではない!
デザフェスへの出展を決めたのは6月ごろ。5月のデザフェスvol.57に客として見にいき、自分も出たい!という気持ちが昂りその勢いで申し込みしました。
その時点では何を販売するかの具体的な構想は立てていませんでしたが、オリジナルキャラクタージオメトリーズのお披露目の場にすることだけ決めていました。
立体のグッズを作ろうということで、本格的に準備を始めたのが確か7月中旬ごろだったと思います。



そして真夏を迎え、8月中旬をすぎたあたりから出展イメージに具体性がないことに焦りだし、そこから10月末まで家に篭り制作の日々を送りました。
ちょうど8月頭にバイトを辞めたこともあり、いよいよデザフェス一本の生活に…。本当に夫には頭が上がりません。汗
今回は作家の友人と一番小さいブースをシェアして1日だけの出展だったので、さほど出品数が多くなくても問題ないことが唯一の救いでした。。
一人でブースを借りて2日間も出たら、ものすごく寂しい結果になっていたと思います。
とはいえ、8月からは本気で急ぎました!








途中妹にも本気で手伝ってもらうなど、今振り返るとかなり切羽詰まった準備期間でしたが、2〜3ヶ月を丸々デザフェスのために時間を使えたことは非常に贅沢だったなと思います。本当に楽しかったです。
そして当然、対面での販売イベントは、場所を借りる以外は全て自己責任で準備が必要です。
販売商品の個装、ディスプレイの構想&セッティング、釣り銭の用意、商品受け渡し方法、在庫管理、名刺など販促物の用意、当日までSNSでの宣伝 等々…
そのあたりの準備も時間が必要ですので、販売する商品ができたら完成!とはなりません。
当日をイメージしながら、何が必要でどんな準備をすれば良いか、一から全て考え用意します。
私は今回、販売するグッズがないのに先に出展を決めてしまったので、販売グッズの制作に全ての時間と労力を注ぐことになってしまいました。
その結果、他が全て日数ギリギリでの準備となり、特にディスプレイは前日の一夜漬けで考えるという大惨事となったわけです。笑

ディスプレイは超重要。足を止めてもらうために。
対面販売イベントで最重要なのはディスプレイです。
デザフェスに行ったことがある方ならわかると思いますが、出展数も会場も全てが大規模すぎるイベントでは、全てをじっくり見て回るのは不可能です(時間と体力的に)。
かなりの数の販売ブースを見て回ると、やはりどうしても目を引くディスプレイにだけ興味が向きます。
派手だったり目を引く看板があったり、パッと見て世界観がわかりやすかったり。
どんなに精魂込めて販売グッズを作っても、ディスプレイを考えずただ並べているだけだとなかなか足を止めてもらえません。
SNS等で既に有名で、事前に購入を決めてくれているファンが大勢いるなら話は別ですが。
今回の私のディスプレイは散々なものでした。笑
ディスプレイだけなら昨年の方が頑張っていました!

具体的に何がダメだったか?というと、例えばこちらの商品ご覧ください。

一つ一つデザインも顔も違うので、ずらっと並べて見比べながら選んでもらいたかったのですが、実際のディスプレイがこちら。

見えない〜。笑
これではお客さんも見てみようと足を止めてはくれません。
そして次に、遠目で見たときの全体的な印象です。
5000以上の出展ブースがあるデザフェスでは、観に来るお客さんも常に歩きながら、何を見て何を買うか考え見定めています。
私も客として何度か遊びに行っていますが、遠目で見たときに全く印象に残らないブースは、大変失礼ですが素通り確定なんですよね、、
そこには”出展ブースなし”と認識してしまう程、見たいブースとそうでないブースがコントラストのようにはっきり分かれて見えてくるのです。残酷な話ですが、出展が多いと自然とそうなってしまいます。
ですので、パッと見や遠目で見た時の印象を考えることは非常に重要です。
今回私はそれを怠りました。

看板は手前の小さなフレームだけ。あとは所狭しと見にくく商品が陳列しているだけです。
パッと見ただけでは何を売っているのかよくわかりませんね…。
ジオメトリーズというオリキャラ初お披露目にも関わらず、キャラクター紹介はおろか名前すら紹介がないとなると、初見のお客さんには何を作って何を売っているのか全く伝わらないのです。
今回はそこまで頭が回らなかったのが完全に失敗でした。
幸運にも、じっくり一つずつブースを見て回るお客さんに購入していただくことができましたが、名前入りのステッカーを見て「名前あるんだ!」と、お客さんに言われてから販促が弱かったことに気づいたというダメさ加減。
キャラクターを押し出したいなら、それ相応の販促をしなければいけなかったのです!
意外と盲点!隣接ブースとの兼ね合い。
そして今回最大の盲点だったのが、隣接ブースとの兼ね合いです。
準備の時に全く思いつかなかったのですが、今回お隣の方の出入りが結構多かったんですね。
デスクをレンタルすると、ブースから出る時はどうしても隣接ブースのデスクとの隙間を縫って出る形になります。
正直これは予測しづらいことで、当然お隣の方の所為では全くないのですが、今回私は少し不安定な有孔ボードをデスクの端にディスプレイしていました。

そしてお隣のデスクとの間は、人が一人がものすごく気を使ってギリギリ通れるくらいの隙間しかありません。
お隣の方がそこを何度も出入りされていて、当然ディスプレイの什器にも影響が出まして、危うくボードを倒しそうになる場面が多々ありました。
これは完全に、不安定な什器を選択した自分のミスが原因です。
今回私は「明るいエリア・Sブース」に「デスク一つ」だけをレンタルしました。
レンタル料は抑えられて最安値で出展できましたが、その分隣接する出展者の方との境界は曖昧になり、最悪什器が倒れて商品がばら撒かれるという大惨事にもなりかねませんでした。
もし隣接ブースと完全にエリアを区別したい場合は、壁パネルのレンタルが有効です。

また事前に隣接ブースのことも考え、端に置く什器は不安定なモノを避けるなど、色々対策は取れます。
ぜひこれは出展をお考えの皆さんには気をつけていただきたい点です。
あとやはり、ブースの出入りは最低限に控えるのが一番良いですよね…。
今回は本当に自分のミスによるところが大きいですが、隣接ブースのことも考えてある程度のマナーを守ることもやはり大事です。
これは余談ですが、やはりデザフェスにも、どえらい人気のブース(出展者)があります。
人気のあるブースが近くにあると活気が出て良い影響もありますが、あまりに長蛇の列を作っていると周りのブースの出展者に非常に迷惑がかかります。
ブースの前に隣のブースの購入者列ができてしまうと、他のお客さんに見てもらうタイミングを失うわけですからね。
そこで、あらかじめ購入者が多いと予測している出展者さんは、その場での先着販売ではなく事前にSNSで抽選の募集を募ったり、当日販売前に整理券を配布する方もいます。
”自分さえ良ければいい”という考えではなく、気持ちよくイベントができるようマナーとして皆さんの気配りが伺えますよね。
出展料は安くない…。逆算して、最大限良い機会にしよう。
そんなこんなで”失敗だった!”と感じる点が多かったデザフェスvol.58ですが、この反省点は次回へと活かすことを考えております。
次回からデザフェスは先着ではなく抽選に変わってしまったので、出られるかはまだわかりませんが、vol.59への出展が決まれば次回こそ納得できる結果にしたいと思います!

こうやって反省点と改善方法が分かれば次回以降に活かせますが、それでも、やはり後悔のないイベントにするに越したことはないと感じます。
何せ、安くはない出展料を払っていますから。
少しでも納得できるイベントにするためには、自分で出来うる最大限の努力はするべきだなと猛省しました。
もう一度まとめると、デザフェスvol.58の反省点はこうなります。
- 販売グッズが(ある程度)用意できてから出展を決める
- 上記が難しければ、逆算して制作スケジュールを立てる
- ディスプレイはよく考える(目立つ・世界観の統一・何を販売しているかわかりやすく)
- 当日不安要素になる物は省く(今回で言うと不安定な什器)
私はスケジュールを立てるのがかなり苦手なので、この反省点をまとめた時思いついた対策が『最終形態(当日のディスプレイ)を決めてから制作を始める』ことです。
ディスプレイさえ決めてしまえば、どのグッズを幾つ作るかなども見えてきますし、当日ギリギリになって必要な什器や備品をバタバタと買い揃える必要もなくなります。
そしてもう少し言えば、お金やショッパー(買い物袋)を置く場所の確保も意外に重要です。
当日、荷物はブース以外に置く場所はないので、埋まる前に会場のロッカーを早めに確保しておくなど、イベント中ブース内をストレスのない空間にしておくことも重要なポイントです。
対面販売はとても楽しい!クリエイターなら一度はぜひ。
いかがでしたでしょうか。
かなり急いでまとめたので文章があちこち散らばってしまいましたが、対面販売のイベントを今後出てみようか考えている方の参考になれば幸いです。
準備も当日の対応も慣れないと大変で、今回私も失敗点が多々あり後悔もありますが、それ以上に非常に楽しかったです!
コロナ渦も落ち着きイベントが増えた今、やはりクリエイターとして直にグッズを見てもらい反応をいただける場は非常に有益で貴重な場です。
ここがダメだった、ああすればよかったなど反省点があると同時に、「可愛い!」「欲しい!」とポジティブな反応をもらうというのは、想像以上に創作の活力となります。
未経験の方には、ぜひ一度対面販売を経験することをオススメしたいです。
デザフェス以外にもそういったイベントは今とても多いので、まずは近場や小規模イベントから始めてみるのもありだと思います。
リサーチしてからでも良いと思いますし、「よし!できる!」と決意が固まってから参加すると良いと思いますよ!