成功?失敗?30歳で夢のために脱サラした結果、5年後に分かったこと。

「好きなことは仕事にしない方がいい」と言う話を巷でよく聞きますが、置き去りした結果、後から後悔してしまうパターンも実はあるんですよね。

私は典型的にそのパターンで、30歳にして好きなこと・夢のために脱サラしました。

今回はその後悔から行動を起こした結果、どう感じたのかを記事にします。

30歳から好きな事・夢にチャレンジするということ。

好きな事を仕事にするというのはリスクがあります。

好きだったはずが仕事にしたら嫌いになるという可能性もあるからです。

好きだけで続けられるほど仕事は簡単ではない…しかし挑戦しないならしないで後悔する可能性もあるし、どちらがいいかは人それぞれ行動してみてわかる事だと感じます。

私の場合は、好きなこと=絵を描くことを仕事にしなかった結果、非常に後悔しました。

30歳目前で「なぜ一度も絵の道を挑戦しなかったのか」という後悔の波がどっと押し寄せましたね。

一生今の仕事に人生の大半を費やし、絵を描くことは空いた時間に個人的に楽しむだけで終わるのか。。

社会人の仕事量を舐めていた結果、絵を描く時間の確保すらままならず、後悔を抱える日々。

よし!30歳になったし、ここらで好きなことでもするか!…なんて前向きに仕事を辞められるはずもなく。笑

仕事にならないから…収入が得られないから…という現実的な理由で好きなことを二の次にして会社勤めを選び、その結果、ある程度歳をとってから「このままでいいのか」と悩み始めてしまったのです。

そして無謀にも行動に移しました。

結果、色んな事を学び感じました。

好きな事・昔からの夢などをいい歳してからチャレンジするという事を身をもって体験しました。

色んな事を経験し考えるうちに、好きなことをするために30歳で脱サラした人間がその後成功したのか失敗したのか、気になる方がいれば読んで欲しいと思い、(絵描きの話にはなりますが) 嘘のない活動の実態などをこのブログで書こうと決めました。

特に失敗談は、自分のバカさ加減を晒すことになるので記事にするか悩んだのですが(笑)、誰か一人にでも同じような境遇の人に届けばいいなと願っております。

脱サラして活動が軌道に乗らず悩み始めたころ、同じような境遇の人が周りにもネット上にも見つけられず一人で悩みながらここまで辿り着いたので、もしそういう人がいれば私の経験談は踏み台くらいにはなれると思います。

無計画な脱サラは、確実に自分の首を締める。

私は専門学校卒業後に一般企業に会社勤めしていましたが、昔から好きだった絵を描くための時間が社会人になってからほとんど取れなくなり、ストレスを溜めやすくなっていました。

また仕事の忙しさと重なって体調を崩しやすくなり、かなり悩んだ末に30歳で会社を辞め、絵に専念する生活を選びました。

しかし当時の自分の行動を振り返ると、信じられないほどの博打を打ったと感じています。

退職後に北海道旅行へ。この後大変になることも露知らず、開放感に溢れていた時期。

当時は仕事のストレスと体調不良で、とりあえず一回ゆっくり休みたいという理由もあり、絵描きとしてどう稼いでいくかというリサーチや計画が不十分だとは思いつつ、始めればなんとかなるだろうという浅はかな考えで退職してしまいました。

実際退職すると、ストレスや疲れはほぼなくなり体調は回復したので、それはよかったと思っています。

しかし絵を描く生活というのは絵で稼げていないと続けることは難しいので、その面から考えると準備不足さは否めませんでした。

結論から言うと、明確で現実味のある具体的な計画と目標のない脱サラは、確実に自分の首を絞めるだけです。

私の脱サラが後々博打だったと気づいたのは、そういうことです。汗

自分のやっていることはただの博打…ようやく気づいた時、自分のバカさ加減を呪いました。

2018年に退職してから約5年間、リサーチ不足・計画不足によって私はかなり無駄にお金を使い、さらに言うと安定して収入を得られる仕事は見つけられませんでした

単発であればいくつかイラストで得た収入はありますが、安定した収入が目標だとすると、はっきり言ってまだ成功はしていません。

そもそも絵描きなんて不安定な職業じゃないの?という見方もありますが、実際は定期的に作品が売れたりイラストの依頼があったりと、安定した収入を得ている作家も大勢います。

なぜ自分はそういう人たちのように稼げないのか…とかなり悩み、何がダメなのかを考えるうち、やはり退職前の事前の準備不足のせいで「自分が何を目指しているのか明確に定まっていない」のが原因だとわかりました。

ただ好きなように絵を描いて稼ぎたい…としか考えておらず、その適当な目標が自分の首を絞めていたのです。

描くしか脳がない。仕事にする計画性、実行力がないことに気づく。

脱サラした後どうするのか現実的に計画が立てられないなら、まずは普通に好きなこと・やりたいことに関連する業種に転職した方が絶対いいと感じます。

脱サラしても稼げなかった、やはり諦めよう…となった場合、ブランクがある状態でまた会社勤めや一般的な社会人に戻るのは、経歴の観点からもそうですが、体力的・精神的にもかなり難しくなると経験上感じます。

無駄にしたと思っていた時間は、準備期間だった。

退職してから5年間もあったのに、何で失敗ばかりなのか、なんで結果に繋がらないのかを常に自問自答していて、かなりの回数で振り返りと反省会をしてきました…。笑

しかしそのおかげで、色々わかった事がありました。

先にあげた失敗の原因然り、総じてこの5年間は「絵描き・クリエイターとしての活動を開始するための準備期間」だったということです。

つい最近まで収入が安定しないことにかなり焦りを感じていましたが、よく考えて振り返れば当然といえば当然で、決して無駄な期間ではありませんでした。

2022年ミミケケ展(友人とのグループ展)
イベントにも色々出てみました。

人によってはもっと早く、収入や安定した仕事などの具体的な結果を出せる人もいるとは思います。

しかし私の場合、関連業界の経験や知識はゼロで、美大芸大の出身でもなく30歳まで全く関連性のない仕事をしていたので、よく考えたら作家活動を軌道に乗らせるまで時間がかかるのは当たり前でした。

アート業界や関連する業界の経験も知識も人脈もゼロの状態で、収入を得るために何をすればいいのか、今ようやくなんとなく分かってきたところです。

逆に、大多数の作家がやっている活動方法は自分にはさほど意味がないものだったということもわかりました。

コンペや展示会は大作を描く良い機会にはなるけど、収入にならないなら自分的には意味がない。

自分は絵を描くからとりあえず他の絵描きと同じことをまずはやってみよう、という具合にコンペや展示会なども参加しましたが、それは今振り返ると参加費・出品費などでお金を無駄にしたと感じるものも多数あります。

しかしそういう失敗を繰り返すことで、今まで全くなかった経験を積み、作家や業界の知り合いができ、アート業界の構造も少しずつ理解していったので全くの無駄ということではなかったのです。

実際にやってみないとわからないことだらけで、他人から話だけを聞くよりも自分で実際に体験する方が理解できることは非常に多いです。

それらをもとにようやく自分の立ち位置を理解し、絵を描くしか脳がなかった脱サラ直後と比べると非常に成長したのも事実です。

「模様クリエイター」として再スタート。

結論から言えば、今ここで作家活動・創作活動を止めれば、30歳で好きなことのために脱サラした行動というのは失敗となります。

でもここから自分にできることを地道に続けていけば、おそらく何年か後には多少の結果は出せているのではないか?とも予想しています。

単純にそうなればいいな…という希望的観測に限らずです。

では実際これから何をしようとしているか、、、

それについては、徐々に記事にあげていこうと思います。

少しだけざっくり話せば、大多数の絵描き・作家がやるような活動方法だけではない、ということです。

自分で考えて行動して、自分に合う活動方法を自力で見つける、という感じですね。

コンペや合同展示会はもう十分。いい経験になった。

今の日本のアート業界は、需要と供給が非常にアンバランスな供給過多の業界だと私は感じています。

特に何に使うでもない、単なる観賞するだけの作品においてはです。

デザインやイラストとして何かの媒体に使ったりする分には、営業と売り込み方法でいくらでも活きる道があるとは思いますが、ただ飾って観賞するだけの作品は供給が需要を大きく上回り、これ以上要るかな?という不穏な空気をこの5年間で感じ取ってしまいました (あくまでも個人的な感覚です)。

もちろんそれは、作品を商品として制作・販売するという観点から見た話で、表現するという観点から見れば需要供給という話は関係ないとも思います。

しかし実際は、自分の作品に値段をつけて展示販売している作家は圧倒的に多く、そのわりには売れている作品はかなり少ないという現状です。

要するに、今の日本では絵画や作品の実物を購入する人が非常に少ないんですね。

作品そのものは大勢の人が観賞するための共有の物、一人で持ち帰って楽しみたいならポストカードやグッズ、そういう文化の根強い国だからだと思います。

巨匠クラスの大きな展示会のポストカード文化が、業界の底辺まで浸透仕切っている現実。。

また専門家である美大の教師やギャラリーですら、絵では食っていけない、絵で食って行くのは難しい、絵で生きていけるのは選ばれた人間だけと、さじを投げている状態です。

そのような業界の敷いたレールに沿って活動していても結局、目標である安定した収入には繋がらないわけです。

ということで、悪目立ちでも良いから他の作家と違うことを少しずつでも重ねていって、頭一つ出た方が…いや、出ないと到底叶わない目標だというのを悟りました。

それほど、知られていないだけで実力のある作家は腐る程いるので、そのすごい人達をライバルにしてやっていくには何か全く違うことをするしか方法がないとも言えます。

新しいスタートは切ったばかり。楽しいこと色々考え中。

それに気づいてから、自分が何を目指しているかわからない時にコロコロ変えていた肩書きは、ひとまず”アーティスト”というざっくりしたワードを使うことを止めて、明確なターゲットはどこかを考え始めました

今や”アーティスト”と名乗る人は絵描き以外にも星の数ほどいるので、せめてそこからでも他と被らないものを選ぼうという具合にです。

それに使われすぎててよく分からなくなってきてる感じもするので、自分で説明のできないものは使わない方がいいという理由もあります。笑

過去の体験談、できる限り晒します。

そしてこの5年間、一つの記事でまとめるにはもったいないかなと感じるくらいには、様々なことを経験してきました。

これから何をするかについては未来の話になるのでどんな内容になるかわかりませんが、過去の経験についてはすぐにでも紹介できる事例が多々あります。

右も左もわからない素人の絵描きが、成功は一握りの人間だけと言われる世界でどんなことをしてきたか、何が失敗でどのように収入を得たかなど、可能な限り記事にしていこうと思います。

ご興味ありましたら、ぜひ引き続き当ブログを覗きに来ていただけたら幸いです。

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サイトウ ミキ
30歳で脱サラした模様クリエイター。 模様を描き模様のことばかり考えながら、絵や写真・造形物や雑貨など色々と派生しながら創作活動をしています。 ●20年以上独学で描き続けた模様について、基本の描き方から応用編・世界の民族文様や日常にある模様・模様から考える人生観等々、色々マニアックに発信していきます。 ●社会人になって絵や創作などの時間がなくなり ”たった一回の人生これでいいのか”と悩み続け、30歳でようやく脱サラ。当時は周りに相談できず一人で悩んだ経験から、同じような境遇の人に自分の実体験を少しでも伝えるべく脱サラ関連の記事も書いています。 ●現在、自分の人生の最優先事項は”楽しい”と思えること。創作はもちろん趣味のカプセルトイや雑貨屋巡りなど、大人になっても”楽しい”と思えることをご紹介していきます。
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