模様を描き模様のことを考えながら、絵やデザインやイラストや写真やキャラクターや雑貨など、気ままに作りたい物を作るクリエイター、サイトウミキです。
私は「模様クリエイター」という聞き慣れない肩書きを名乗って活動しています。
正直本当はなんだっていいのですが(笑)、創作活動をしているとある程度の肩書きがある方がプロモーションしやすいこともあり、せっかくなので敢えて自分で作ってみました。
私は何か創作をする時、自己表現というより”何かを作って世の中に提供したい”という考えがあるので、ひとまずアーティストというより「クリエイター」と名乗ることにしています。
そしてなぜ「模様」を頭につけたのか?ですが、人生で一番初めにした創作が模様を描くことだったことと模様を描くことでいろんな発想やアイデアを出し続けているからです。
模様に関連しながら、絵画やデザインや写真だったりと色んな媒体に派生していっています。
一つに絞らない創作活動の実態。
「模様クリエイター」というところに落ち着くまで、私は自分のことを画家やイラストレーター・アーティストなど色々名乗ってきました。
というのは、創作活動のやり方を知らずに自分の目指すモノが明確でなかったのもありますが、一つのスタイルやテイストにこだわらず興味があることはやってみるというスタンスでいるからです。
そのおかげで自分が何者なのかよく分からず、コロコロと肩書きを変え続けてきました。笑
しかし途中で気づいたことは、描きたい絵(模様)を描き続けていくうち、自己表現というよりもそれぞれに何かしらの制作目的があるということです。
1. サイケデリックアート
これには 「サイケデリクス(幻覚剤・覚醒剤)の良い可能性」という新しい価値観を、アートの側面から世の中へ発信できれば…という、身の丈に合わない壮大な目的があります。
理由は、サイケっぽい絵を描き始めてから知ったこちらの本に感銘を受けたからです。
幻覚剤は役に立つのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII-10)
サイケデリクスを使用したトリップ体験談や、精神病患者や末期癌患者などの一部の患者に治療の一環として使用している海外の実録など、ノンフィクションということも相まってとても興味深い内容です。
かなり分厚い本なので読むのに苦労しますが、私の親とその親(祖父)が精神病を患っていたという経緯から精神病の治療というのはもともと興味がありました。
こちらの本と出会い、危険と言われているモノが使い方次第では一部の患者に希望をもたらすというサイケデリクスの立ち位置が絶妙で面白く、またその良い可能性に賭けたい気持ちとサイケの見方が変われば社会に良い影響もあるのでは…という思いで作品を描いています。
どう影響を受けてどのようにコンセプトを設けているかについては、こちらにまとめているのでご興味あればご覧ください。
2. 幾何学アート・抽象絵画
これらは、普段アートにあまり触れない人にも部屋などに飾りやすいと思ってもらえる絵画となるよう制作しています。
現在一部の作品はCasie様に預かっていただいており、安価でレンタルできます。
minneでも一部販売しています。
▶︎「Casie」サイトウミキのページはこちら
▶︎minne サイトウミキのショップ「mkst gallery」はこちら
3. 幾何学模様デザイン
「模様クリエイター」っぽい制作もちゃんとしています。
これらは壁紙・リメイクシートオンラインショップのHarokka様で取り扱っていただいております。
始めから壁紙として使われることを想定した、幾何学模様のデザインを制作しました。
クリエイターの商談イベントに出展した時、担当の方にお声がけいただいて今に至ります。
▶︎「Harroka」サイトウミキのページはこちら
4. レトロポップなシンプルイラスト
Illustratorでレトロっぽいポップなイラストも描きます。
普段細かい模様を描くことが多い反動で、もっとシンプルでかわいい絵も描きたいな〜というテキトーな息抜きから始まりました。
絵日記みたいにInstagramに投稿していて、「Beagle & Bear」という名称でオンラインショップの運営やイベントに出展しています。
これらは始めは大きな絵画を描く合間の息抜きなだけだったのですが、逆にこのテイストが良いということでお仕事もいただきました。
狙ってないモノが逆にいい反応をもらえる事もあるんですよね。
2021年春夏のBEAMS様(BeAMS DOT)とのコラボTシャツはこんな感じです↓
オンラインショップではキーホルダーやシールなどの小物雑貨中心に展開していて、2022年秋のデザインフェスタにも出展し、多くのご来場者様にご好評いただきました。
▶︎「Beagle & Bear」のInstagramはこちら
▶︎「Beagle & Bear」のオンラインショップはこちら
5. フィギュア制作(粘土細工)
ここからは完全な趣味です。笑
石粉粘土でフィギィアを制作しています。
今流行りのソフビフィギュアにかなり憧れがあり、自分のフィギュアを作りたいという欲を満たすためにまずは粘土細工から始めてみました。
ダイソーだけでも色んな種類の粘土が販売されているので、石粉粘土に限らず色々試してみてどんな仕上がりになるか・どんな使い心地かなどを、今後ご紹介していきたいと考えています。
6. 幾何学さんぽ(写真)
制作時の息抜きで、散歩がてら街中にある幾何学的な部分を切り取って写真を撮るという地味な趣味を持っています。
模様のことばかり考えているので、キレイに模様になっている景色を見つけるとなんとなく気になってしまうんですよね、、
始めは結構、人目を気にしながら撮影していました。笑
歩道のタイルや鉄塔・建物や鉄道など、街中の人工物にはキレイな幾何学模様がたくさん隠れています。
そういった写真をアップしている人もSNSにたくさんいることを知ってから、自分もInstagramでコレクションし始めました。
加工アプリなど色々使って、それぞれ一つの作品として仕上げています。
▶︎「幾何学さんぽ」Instagramはこちら
「習うより慣れろ」のスタンスで。
興味があることはとりあえずやってみる。
私の創作活動では常にそのスタンスが前面に出ている気がします。
当然何をするにも情報収集は必要ですが、頭で考えるだけよりまずは行動に移してみてわかる事というのは非常に多いです。
興味のあることはまず自分でやってみて、そこから色々と道が開けてきたという実感があります。
考えるよりやってみる。独学で作り上げた今の基礎。
私は12,3歳の時に、民族文様やトライバルタトゥー(ポリネシアンタトゥー)などの世界中にある精巧な模様デザインに多大な影響を受け、それらを真似することから絵を描き始めました。
そして2011年にデザインの専門学校に入学するまでの間、生活の一部のように毎日模様を描き続け、手描きで模様を描く方法を独学で習得しました。
専門学校に通ってたから独学じゃないよね?とたまに言われますが、入学前にはすでにこういう感じの作品を描いていました。
また学科はグラフィックデザインだったので、Adobe系列のソフト活用方法と広告デザインやタイポグラフィ・商品企画など、完全に商業デザイン寄りの授業で、当然「模様の描き方」などという授業があるはずもなく、現在私が描いている絵画やデザインのスタイルは世界中の模様を真似して描くことで、独学で一から創り上げました。指導者もいません。
最近は造形物(フィギュアやアクセサリー)も作りますが、自分で粘土やビーズなどを買ってきて、実際に素材を直接触れながらあれこれ頭でイメージしながら作るという方法でやっています。
誰かに教えてもらう前に「まずは自分でやってみよう」という気持ちが先に出ちゃうので、勝手もなにも知らずに始めちゃうことがとても多いです。
でも実際に独学でやってきて思うのは、創作というのは誰かから習うより自分の頭で考えてやる方が独自の世界観を出しやすいということです。
独学によくないイメージを持つ人も多いですが、創作に必要なものは発想力や思考力・創造力などの部分で、それらを養うという意味では、独学は意外と使える手法じゃないかなと感じています。
どうすればこうなるのかとか、自分の頭で考えたり必要な情報は自分で仕入れるしかないので地頭力も鍛えられているような気はします。
ただ、そのスタンスでろくに情報収集もせず、生活を180度変えてしまったのが「絵を描く生活を送りたい」という夢を追ってみようと、30歳で脱サラの道を選んだことです。
「人生一度きり」が常に頭に…。
30歳で脱サラしてみて、後悔も納得も当然どちらもあるのですが、実際やってみたらなるようにしかならないというのが本音です。
スタートさえすればなんとかなると言いたいところですが、絵や創作物で食ってくこと自体がものすごく難しいことなので、なんとかしてやろう、、という気持ちにならざるを得ませんでした。
しかし「脱サラしなきゃよかった」という根本的な後悔は全くありません。
なぜなら私は、常に”人生一度きり”ということを考えている重たい人間だからです。笑
ただこう言っても、当時はかなり悩みました。
なぜ30歳まで夢の実現をこじらせてしまったのかというのもありましたし、そもそもそんな昔からの夢を捨てられず悩んでいる人など、周りに一人もいなかったからです。
30歳目前で夢が諦めきれないって変なのかも…と恥ずかしくもなりました。
しかし、「たった一度の人生を誰かや何かのせいにして諦めたくない」という気持ちの方が強くなったんです。
そもそも会社員になる前は絵を描くことを日課のようにしていたのに、途中でそれが仕事にならないと一般職を選んだ時点で、既に諦めた人生を送っていたからです。
これ以上諦め続けても後悔しか残らない。
たった一度の人生をそんなネガティブに生きていいのか。
かなり悩んだ末、結局私は30歳にして子供の頃からの夢を追うという無謀な決断を下しました。
どうやって決断したかについては、こちらの記事に書いています。
今思えば、この大きな諦めと後悔を経験したせいで「人生一度きり」ということを常に考えるようになったのかもしれません。
ただ、スロースタートはいい事もあります!
年齢的にはかなり出遅れていましたが、金銭的には余裕があったので活動資金にはあまり困らなかったことです。
それは当時、遠回りして本当に良かったと思えたことです。笑
やりたい事は多いし寝るのも好き。超マイペースな創作人生。
とはいえ、仕事として考えたらまだ芽は全然出ていない方だと思います。
超マイペースに活動していると自覚しています。
早く売れたいとかたくさん作品を作らなきゃとか、そういう意気込みで寝る時間を削ってまで何かをするという事があまりないんですよね。
その一つに、寝ることが大好きだからやめられない…というふざけた理由もあります。汗
平気で10時間とか寝ちゃうのですが、好きなので仕方ないです。
昔、高校を選ぶ時も「絵を描きたい、勉強してる時間がもったいない」という理由で昼間の定時制高校を選びましたし、変なところでマイペースなんですよね。
大人になった今も、誰かと会ったり出掛ける予定を立てたりなんかより家で一人で何かしている時間の方が圧倒的に長いです。
やりたいことが多すぎるというのが全ての原因なのですが、「自分の時間を大事にしている人生」なんだと割り切って生活しています。
一人の時間が長すぎて焦ることもたまにありますが。笑
今やりたいこと、それは絵を描くことはもちろん、オリジナルキャラクターを作ってフィギィアを製作したり、本を読んだり、動画を作成したり…
何かと一人でできることが多いのですが、ほとんどが何かを創作することでそれが自分の生きがいにもなっています。
創作は自分がワクワクすることを。
そんな感じで興味があればなんでもやってみてるのですが、結局は「自分がワクワクすることをしたい」という思いが一番にあります。
活動を始めた当初は素人同然だったので、知り合いの作家の真似しかできなく、画家なのかイラストレーターなのか自分が目指すモノもわからないまま、コンテストに応募したり展示会に参加したりSNSをがんばったり…と周りに流され思いつくまま活動していました。
でも自分が思うような結果は出せず、どうすれば売れるかばかり考えてしまって「創作を楽しむ」ということをすっかり忘れていた時期があったのです。
そんな時に大事なことに気づかせてもらったのが、ミニチュアのカプセルトイでした。
急に何?という感じですが、創作とはまったく関係のない趣味で私には「かわいい物を集める」という収集癖があります。笑
その中でも特にケンエレファント社が出すカプセルトイの完成度の高さに、節約で抑えていた収集癖が爆発し、かなりの数のガチャを回してきました。
それら「かわいい物を集める」なかでふと気づいたのが、他には変えがたい幸福感と満足感を得られているということです。
目当てのガチャを見つけてコインを入れ、ハンドルを回してカプセルを手にした瞬間の異常な幸福感。
落ち込んでいた時も、ものすごく元気をもらいました。
それを自分に置き換えてみた時、なんでもっとワクワクするような事をしていないんだろう…と、苦しさや悔しさにまみれた自分の創作活動が変に思えてきたのです。
そこから、世間のやり方に囚われる前に自分の中に一つの柱(目的)を持つことを決めました。
それが「手にとった時に幸福感や満足感を感じてもらえるような物づくりをしたい」ということです。
そのためにまずは、自分がワクワクすることを突き詰めようと活動方法を見直し、現在は楽しいと思うことをひたすらやるという方針のもと創作活動をしています。
楽しいと思うことを共有したい。
このブログでは、模様の描き方を中心に形成していく予定でしたが、立ち上げを考え始めた頃から自分の中での優先順位や価値観もだいぶ変わってきました。
好き・楽しいと思うことや、没頭できることが何か一つでもあれば、作家として売れてる売れてない以前に人生楽しめているからそれはそれでいいんじゃない?という感じにです。
一度は絵の道を諦めたという後悔、創作活動での挫折、また実は少し変わった家庭環境で我慢が多く暗い子供時代があったことなど、様々なネガティブ経験が絡んだ結果、今の人生の最優先事項は「楽しむ」ことになっています。
それを自分なりにブログで伝えられればという思いから、何かを作る(創る)ことがメインテーマにはなりそうですが、自分が楽しい・好きだと思うモノやコトも共有していけたらと考えています。
模様の描き方だけに限らず、何かしらと出会いたい方の踏み台や一つのきっかけとなれれば幸いです!