デザフェスvol.60出展!予想外の結果と、ようやくスタートラインに立った実感。

お久しぶりです。

またしてもデザフェスの準備で忙しかったサイトウミキです。

言い訳じみてて情けないですが、今後ブログを定期的に更新させるためにも今回のデザフェスの準備はかなり重要でした。

そして今回のデザフェス、はっきり言って「挫折」しました。笑

挫折と認めたくはないですが、前回に比べて売上がガタ落ちしたからです。

備忘録として反省点・今後の課題を合わせつつ、詳細をお伝えします。

参考になるかは分かりませんが、デザフェス出展者の体験談としてぜひご覧いただければ幸いです。

前回完売した商品を大売り出し!

今回のデザフェスですが、前回に引き続きオリジナルキャラクター「ジオメトリーズ」のフィギュアや雑貨を制作・販売しました。

▼前回のデザフェス備忘録はこちら

こちらの記事を読んでいただくとわかりますが、前回のデザフェスでは目玉商品だった「全身!立体キーホルダー」がものの30分ほどで完売しました。

ジオメトリーズの商品を作り始めてから約1年半のタイミングで、開始早々に売り切れという出来事は自分の中でかなり衝撃でしたが、同時に自信がついたのも事実です。

その後に出展した、2024年6月29日のヨコハマハンドメイドマルシェでも、制作が間に合わず出品できなかった立体キーホルダーの問い合わせが多く、「欲しいと待ってくれている人がいる」という確かな自信になっていました。

その勢いで、デザフェスvol.60では「全身!立体キーホルダー」を大量に作り、目玉商品として大売り出ししようと決めたのです。

結論から。結果は惨敗。

では、結論から言いますと。

立体キーホルダーの売上は…数個でした! 

まさかの惨敗!

恥ずかしながら、全く予想していなかった結果に終わりました。はい。

前回のように開始直後にワッと人が集まってきたらどうしよう、とばかり考えておりましたが、現実は開場30分経過しても誰もお買い求めにこないという状況。

あ、これは完全に山外したな、というか飽きられたんだな、とすぐ悟りました。

はっきり言って、前回のデザフェスで買い占めのごとくお買い上げいただいた方々、間違いなく海外のお客様でした。おそらく台湾の方かと見受けられます。ライブコマースをしていたこともあり、ご自身用ではないことは明らかに見て取れました。

しかしその時は個数制限をしていなかったこともあり、買い占めに一瞬販売を躊躇した時も「買いたい」と懇願されたので販売しました。

その後、ヨコハマハンドメイドマルシェでお問い合わせいただいた方々もほとんどが片言の日本語だったので、なぜかはわからないけれど海外のどこかで人気が出てくれているんだと思っていました。

しかし自分も馬鹿ではない。その波もいつまで続くかはわからない、いつかは飽きられるかもしれない、とも予想はしていました。

しかし!

こんな早くに飽きられるとは…。

全く予想していませんでした。結論、自分は大馬鹿です。笑

結果だけ見れば惨敗。前回から大幅に売上ダウン、という結果に終わりました。

原因は?前回と違う点は3つ。

それにしても、あまりにも早い飽きられ方でさすがに凹みました。

単純に飽きられただけなら仕方ないですが、もし何か他に原因があるとすれば、前回と違う点ではないかと考えています。

それは「価格」「個数制限」「展示方法」です。

確実ではないですが、可能性としてこの3点が原因だったかもしれません。

価格変更「値上げ」

まず「価格」についてですが、これは実は前回のデザフェスから値上げをするか悩んでいました

一番初めに出品したのが、ちょうど一年前の2023年秋のデザフェスvol.58です。

その時は「一個 4,500円」でした。

デザフェスvol.58

初めての出品ということもあり、相場がわからなかったので自分の納得いく値段をつけようと思いましたが、あまりに高いと全く売れないだろうとも考え、自分が思う値段より少し下げてつけました。

それでも高いと言われましたが、数個売れたので次のデザフェスvol.59(完売した時です)でも4,500円で販売しました。

デザフェスvol.59

本当は5,000円にしたかったのですが、前回が数個の売上だったということで価格据え置きで。

しかし結果として価格など全く気にせず全部欲しいと言われたので、これならもう少し上げたいなという素朴な欲が出たのです。

4,500円は決して安い価格ではないです。

しかし、一から全て手作業で作っているので、制作時間を考慮すると大赤字なんですよね。

ですので今回は、本来つけたかった価格「6,500円」で販売を決めました。それでも全て売れたとしても赤字です。

自分が作業に慣れていないから対”制作時間”で考えると赤字になるわけなのですが、この価格でご購入いただけるなら今後続けるためにも…という欲が出てしまいました。

今回!デザフェスvol.60

アーティストとして活動している作家仲間に作品の価格について相談したこともあります。

あくまでもアート作品としてですが、その方は「1〜2年で値上げは早い」という話をしていて、確かに少しタイミングが早い上に値上げ額が大きかったのかもしれません。

実際、今回も「欲しいけど高すぎる」というご意見もいただきました。

高いと感じる理由は人それぞれですが、制作時間・手間がかかっている商品で妥当な価格なんだとご理解いただく情報発信ができていなかったことが原因でもあると思います。

前回たくさんご購入いただいた方たちも、2千円も値上げするなら要らない、という感じだったのかもしれません。あくまで予想ですが。

②個数制限「一人2個まで」

そしてさらに今回は事前に「個数制限」をSNSで告知していました。

総数40個ほどだったので、始めは「お一人様3個まで」と考えていましたが、前回せっかく来場者の多いデザフェスだったのに、一番見て欲しい販売作品が一個もないという悔しい思いをしました。

ですので、売り切ることよりまずは一人でも多くの方に時間をかけて作った作品を見て興味を持って欲しいと考えました。

興味を持っていただければ今後につながる、という考えのもと「お一人様2個まで」に変更しました。

SNSでの事前告知

そのことをSNSで事前に告知していたので、たくさん買えないならいい、という海外の方もいらっしゃったのかな〜…と予想しています。なにせバイヤーさんですからね、おそらくですが。

単純に飽きられただけかもしれませんが、今回その2点の変更点があったおかげ(?)で、逆に多くの方に立体キーホルダーを見ていただくという目標は叶いました

破損防止のためクリアケースで展示販売

そしてその展示方法ですが、これもまた、万が一ライブコマースが来てしまった場合の対策で、商品を裸で展示せず透明の箱(フィギュアケース)に入れて、破損しないよう厳重に並べていました。

前回、裸でボードに吊るしていたらライブコマースをしている方に雑に扱われてハラハラしたので、苦渋の決断でしたが簡単に触れないようにケース保管としました。

しかし、実際フィギュアケースに入れてズラっと並べると、非常に見にくかったのです。

これは準備段階でのイメトレがうまくできていなかったことが原因です。

この事はまた別記事で詳しく説明しますが、商品をお渡しする際のパッケージが可愛いと言ってくださる方もいたので、もしかするとパッケージ販売ならもう少し手にとってもらえたかもしれません。

前回は裸の状態でディスプレイしたものをSNSにアップし、その写真を見て買いにきたというお客様もいたくらいです。今回も当日ディスプレイが完成してからSNSに投稿しましたが、さほど目立たなかったのは大きな痛手だったと思います。

以上の3点が今回売上を伸ばせなかった原因だった、もしくは、単純に”もう要らない”と飽きられたからかもしれません。だとしたら悲しいですが、、。

目玉商品以外のグッズが好調。

しかし好調なグッズもありました。

むしろ目玉商品だと思っていた「立体キーホルダー」以外の売れ行きが良かったです。

前回と同様にサンプルとして大きめのフィギュアも置いていたので、そちらに興味をもたれた方が安いステッカーやキーホルダーを買っていく、という流れが強かったように感じます。

実際、ステッカーやキーホルダーの在庫は割と減っていたし、高いフィギュアは買えないけど数百円のグッズなら記念に買って帰ろう、というお客様が多かったように感じます。

そのため立体キーホルダーは不調だったものの、フィギュア自体は初見でも興味を示してくださる方が多いんだなと分かり、それだけでも得るものはありました。

前回のデザフェスでは立体キーホルダーの爆売れに気を取られていましたが、今回ほとんどの方が大きめのフィギュアに興味を示していて、”これ販売しないんですか?”といったありがたいお言葉もたくさんいただきました。

単純に展示の仕方で立体キーホルダーがよく見えなかったのもあると思いますが、昨今売れているフィギュアのほとんどは大体15cm程かそれ以上で、掌サイズのフィギュアでは小さすぎるのかもしれません。

今後は、この大きめフィギュアを販売できる商品にすることが目標となりました。

そして初見で高い商品は躊躇するという方だと、安価な商品なら高い確率で手にとってくださるということも今回はっきり分かりました。

ですので、実物が高いフィギュアの画像をステッカーなどの安い商品に転化するのは大有りです。

あまり作りすぎるとそれしか売れなくなるので見極めが大事ですが、次はもう少し数とバリエーションを増やしてもいいなと感じました。

結果、ようやくまともなスタートラインに立つ。

他にも、ディスプレイの反省点や会計時に役立ったアプリなど紹介したい内容が多いので、それはまた物理的な反省点として別記事でまとめたいと思います。

最後に、この記事のタイトルにある「スタートラインに立った」という意味をご説明します。

前回、確かに売上が初めて大幅に伸び嬉しかったことは事実です。しかし今回の結果を見ると、おそらくこれがまともな自分の実力なのだと実感しました

前回の大量買いのお客様は「たまたま」だったと割り切り、今回の結果を元に今後の活動を見直そうと決めました。

SNSやブログで「ジオメトリーズ」発信に注力する!

私はガチャガチャやソフビから立体物の制作に興味を持ち、自身の絵から「ジオメトリーズ」というキャラクターを作りフィギュア制作を始めました。

今振り返ると、そのフィギュアを作ることに必死になるあまり「ジオメトリーズ」自体の宣伝を疎かにしていたんですよね。

もともとSNSはあまり積極的ではない性分で、イベントが近づくと慌てて商品の紹介をする程度でした。ですので、そもそも「ジオメトリーズ」の存在を知らずにイベントでフィギュアを初めて見て”何これ?”となるお客様が多かったのです。

今回初登場のクロスアン・ナミアン・ハナビアン!

今回も”このキャラクターは何者?””どういうコンセプト?””どうやって生まれたの?”という、キャラクター自体への質問も多く、自分の絵から生まれたことやそれぞれの名前の由来・性格設定があることを伝えて、ようやく興味を持っていただく方が多かったです。

今後はそういった情報をSNSやこのブログで地道に発信することが大事だと学びました。

「ジオメトリーズ」というキャラクターの認知度をまずは上げる、そのためには最低限一日一回SNSの更新をすることが大事かなと考えています。今までフィギュアの制作に追われて出来ていなかった作業です。

また、その方法はマンガやイラスト・グッズを可愛く撮影するなど、色々やりようはあります。

そうすれば、本来の普通のお買い物としてジオメトリーズを選んでいただける可能性も高まります。バイヤーさんではなく、本当に欲しい方が買いに来てくれたら私自身も嬉しいですし。

作家の中にはフィギュアやぬいぐるみを作っただけで爆発的に人気が出る方もいます。でも自分はその選ばれしクリエイターではなかったので、地道に発信する努力が必要だと感じました。

これが「スタートライン」です。

フィギュア制作に追われる心配がなくなったぶん、来年のイベントまでにどこまでSNSやブログで発信できるか、またその結果がどうだったか、見ものではあると思います!

また来年、イベントに出たらご報告したいと思います。

ABOUT US
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サイトウ ミキ
30歳で脱サラした模様クリエイター。 模様を描き模様のことばかり考えながら、絵や写真・造形物や雑貨など色々と派生しながら創作活動をしています。 ●20年以上独学で描き続けた模様について、基本の描き方から応用編・世界の民族文様や日常にある模様・模様から考える人生観等々、色々マニアックに発信していきます。 ●社会人になって絵や創作などの時間がなくなり ”たった一回の人生これでいいのか”と悩み続け、30歳でようやく脱サラ。当時は周りに相談できず一人で悩んだ経験から、同じような境遇の人に自分の実体験を少しでも伝えるべく脱サラ関連の記事も書いています。 ●現在、自分の人生の最優先事項は”楽しい”と思えること。創作はもちろん趣味のカプセルトイや雑貨屋巡りなど、大人になっても”楽しい”と思えることをご紹介していきます。
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